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【ご相談】「思考と感情が一致せず、苦しい」

我々は頭ではこう思っているのに実際の行動は違うことしていたり、頭では「こうすればいい」と答えは出ているのに現実はいっこうに解決しない、ということを経験しますよね。「わかっちゃいるけど、やめられない」というのも同じです。これはどうしてかと言いますと思考と感情が別々の方向を向いているからです。そうして最後に勝つのは感情です。感情の力は強く、我々の言動を支配しています。もしも、思考と感情が別々の方向を向いている、と気がついたときは思考を感情に合わせるようにすると物事はうまく運ぶようになりますよ。

まりさん
「拭いきれない傷の対処について」

初めてメッセージを送らせて頂きます。
今から半年ほど前の出来事です。恋愛相談をしていた友人が私の好きな人と付き合い始めました。そのことを彼の方から報告され、その報告を受けた私は彼女と改めて話をしたのですが、彼女が彼に私がひどいことを言ってきたと伝えたらしく、私は彼からひどく責められました。
彼女は自己肯定感が低く、罪悪感に耐えられない性格のためこういった行動を取ったのだと思います。とはいえもう友人を続けるのは無理だと思い、私は彼女に謝罪と他人の評価に頼らないように生きて欲しいということを伝えお別れしました。
そして彼女はその後も彼とお付き合いを続け、SNSで自分が被害者の立場に見えるような投稿をしていました。

私は自己肯定感が高い方ではなく、人に頼ることも苦手だったのですが、この出来事がきっかけで既存の友人の優しさを受け入れることが出来るようになり、逆に自分に自信が持てるようになりました。また、傷つくのはこの出来事そのものというより自分の抱えた根本的な問題が原因だろうと思い、自分に向き合うことも出来ました。なのでこの出来事は前向きで明るく、今後のためにも自分に必要な出来事として捉えています
しかし彼女のことをどうしても気にしてしまい、さらに拭いきれない傷もまだ残っています。

【傷について】
①自分の行いで彼女を傷つけてしまったのではないかという罪悪感とそんな自分が自分の問題を解決し幸せになって良いのだろうかという罪悪感があります。
②彼女の行動を思い出し、自分のことを考えてくれてないと感じ傷つきます。彼女も余裕が無いのだから仕方ないと思いますし、そもそも求めすぎているのではとも思うのですがどうしても傷ついてしまいます。逆に彼女が私のことを考えていたとしたら同じように辛い気持ちを抱えているだろうなと感じそれはそれで悲しくなります。恐らくこのことで傷を受けている以上自分自身も「相手のことを考えなくてはいけない」と感じ、①の罪悪感が生まれてしまうのかなと思います。。
③彼女に自分の気持ちが届いていなかったと感じて傷つきます。一方的な思想の押し付けと言うのは分かっているのですが、彼女に変わって欲しいと言う気持ちを抱いているのかなと思います。彼女が幸せならそれで良いじゃないかと言い聞かせても納得が出来ず、彼女が幸せになって欲しいのではなく自分の正しさを証明したくそこに執着しているだけなのかも分からなくなります。また話せば分かってもらえるという考えを持っているため、それが叶わなかったと感じショックを受けている面もあります。

罪悪感については根本さんの本を読み少しずつ緩和されていると感じるのですが、②と③はどう対処していけば良いのかわからず悩んでいます。対処法やアドバイスを頂ければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


まりさん、こんにちは。かかりつけカウンセラーの伊藤です。
初めてのメッセージ、少し勇気がいったかもしれません。ありがとうございます。

恋愛の相談をされていたご友人と好きな人がお付き合いされることになったんですね。
そしてまりさんは、お辛いお気持ちを抑え、この出来事を明るく前向きに捉えておられるんですね。その気構えに頭が下がります。

人の心の中が何か一つの考えや思いで一色になることは稀にしか起こりません。何かショックな出来事に遭遇した時、頭の中の思考は別にして、心の中の感情がスッキリと割り切れることは難しいことだと思います。

思考の中で前向きになりたい、といくら頑張っても、感情がまだショック(怒り)を感じているままだと、その思考の頑張りは返って苦痛を大きくしてしまいます。
まりさんの人としての高い意識があだとなり、苦しんでいるように思います。

自分が彼女の立場であったら…彼女を理解してあげようというお気持ちと、彼女が私にしたことへの怒りがぶつかっているように思います。
そして、どこにもぶつけようのない憤りを感じながら、まりさんの心は悲鳴を上げているように感じました。

お辛い状況にも関わらず、少し嫌なこと言うかもしれません。もしも不快なお気持ちにさせてしまったら、申し訳ございません。

ご友人はことごとく、まりさんがご自身に禁止していることを、まりさんの目の前でやっているので、まりさんはいやが応うにも、ご友人を意識されてしまいます。これを心理学では「シャドー」と言います。
ご相談の文中にまりさんがご友人を批評されているいくつかの点(赤線部)がございますがそのご批評はまりさんがご自身が普段「もう一人の自分に向けている言葉」かと思われます。これを「投影」と言います。まりさんはご友人の中に「もう一人の自分」を見ていると思われます。ということは、まりさんの中でもご友人と同じ要素を持ち合わせているからで他なりません。
ゆえに、まりさんはご友人のお気持ちも理解できるのでしょう。

また、まりさんがなぜ罪悪感をお持ちでおられるのか、理由まではわかりませんが、罪悪感があるということは「こんな私が幸せになれるはずない」と心の奥底で思っている、ということになります。そうすると今回のこの結果も心のどこかで「やっぱりな」と感じているのではないですか? この結果に対して、相手怒りをぶつけることをせずに「私のせい」と受け止めようとされています。
それは社会的にはご立派な行為なのかもしれませんが、心理学やカウンセリングの中では、これは「自分いじめ」でしかありません。

まずは自分のお気持ちを大切にして欲しいと思うのです。
自分を大切に出来ないと他者のことも大切に扱うことが出来ません。

まりさんの中の罪悪感を緩めるには「許し」が必要です。

まりさんはどんな罪を犯して、その罪を誰に許して欲しい、と思っているのですか?

表面的には思考と感情が相反する方向を向いているために葛藤が起こり、辛い思いをされているように思われます。
それについては、出来れば「感情」に「思考」を合わせてあげてください。
思考は社会的ですが、「たてまえ」が働きます、「たてまえ」は本心ではありません感情には利己的ですが、嘘がつけません。
今はご自分のお気持ちに思考で構いませんので、寄り添ってあげてください。
もしかすると今はご自分の感情を感じることが、辛く難しくなっているかもしれません。
もし、ご自分の感情がよくわからないようでしたら、伊藤が教えてあげます。
(今、まりさんは怒っています、とても怒っています、そして、怒りにもまして悲しく、泣いています。)

まずはご自分のお気持ちを正直にお伝えください。
自分の気持ちをわかって欲しいと思う人に正直にお伝えください。

伝え方がわからないときは、またご相談ください。面白い方法を伝授いたします。
そして、もしも「許しが欲しい」と思われることがありましたら、素直にお詫びしてください。謝りたい人に。
まずはそれからです。

まりさんのその気構えがあれば、大丈夫です。

まりさんの幸せな未来のために必要な出来事が起こっているだけです。

今回は以上になります。

ご相談、ありがとうございました。

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