彼のことが好きなことを認め、彼のどんなところを好きなって、どんなことが楽しくて、どれだけ彼を愛したのか、それをめいいっぱい感じきってください。それが前にすすむ近道で、それが次の恋愛をさらに発展させていくための秘訣でもあるのです。
「元彼の家の近くまで行ってしまった」 りりさん
初めまして。
深夜、家とは反対方向の元彼の家の近くの道路まで行ってしまい、ちょうど家から出てきた元彼と車ですれ違いました。
車の中まで見たわけではないですが、23時に駅方面に向かっていったので女性を送迎していたのではないかと勝手に想像し、怒りが込み上げてきました。
彼とは4ヶ月前くらいに別れました。彼の仕事と転職活動が忙しくなってきたことを理由に何の前触れもなく急に振られてしまいました。
ずっとショックで忘れられていなかったのですが、最近は元彼の顔も思い出せないくらいになっていた矢先に偶然にもすれ違ってしまいました。
振られた当初はずっとショックで何が悪かったのか、ずっと悩んでいましたが、車で偶然すれ違ってから、おそらく私と付き合っていた時から浮気していたのだろうと勝手に思い込んでイライラしてしまいます。
別れてから4ヶ月くらい経って元彼の顔は思い出せないのに楽しかった思い出やなかなか元彼への想いが断ち切れておらず、新しい彼氏もなかなかできず…
それなのに元彼は新しい彼女を作って幸せそうにしていて物凄く悔しい気持ちと、本当は仕事が理由じゃなかったんだなとか私との過ごした時間を返して欲しいとか裏切られた気持ちでいっぱいです。また、傷つくことがわかっているのに元彼の家の近くまで行ってしまった自分に腹が立ちます。
また好きなのかもわからないのに元彼への想いが断ち切れておらず、苦しいです。
感情のままに書き綴ってしまい、支離滅裂な文章で申し訳ございませんが、どうしたら元彼への想いが断ち切れて、私も前に進んで幸せになれると思いますか?
りりさん、こんにちは。
かかりつけカウンセラーの伊藤です。よろしくお願いします。
前触れもなく、お別れすることになり、ショックを受けている状態なら、わからなくもありません。 無意識的に足が元彼の家の方に向かったり、ついつい来るはずもないLINEを意識してしまったり、彼のSNSチェックなんてもう~、ね~。
別れたばかりなのに、奴にはもう女の影が・・・確証がなくても、そう思うだけで、もうー、ムカつくー! なんか私だけ苦しんでいて、奴はもう新しい彼女? 私は・・・そんな奴に未練がある? もしかして・・・最初から二股? 私は遊ばれた? なんか悔しいー!
なんの確証もなくても、考えれば考えるほど、思考がネガティブに自分に取って、ひどい妄想をしがちなものです。
あっ。。。私だけ苦しんでるの?
恋愛を勝ち負けとして、優位性を競ってしまう心理
時にいつの間にか彼との恋愛も勝ち負けになる人もいますよね。
競争心っとがちょっと違っていて、恋愛を「勝ち負け」どっちの方がどれくらい好きか、優位性を確保しようとする人もますよね。そういう人の場合は「悔しい!」が強く出てくることがあります。
恋愛関係を優越で捉えている人はそれだけ傷つきたくないって気持ちが強いんですよね。
優位である限り、私が振ることがあっても、振られることはない。
振られることがない=傷つかなくてすむ
傷ついたー 失敗したー 認めたくない! 認めると傷つくから。
だから、少しでもダメージを減らしたい、から「時間返せー」とか、せめて最後にアイツにも一撃与えて、ダメージを食らわせてやりたい、と相手を困らせてやろう!という気持ちが出てきますよね。一矢報いれば、自分のダメージも和らぐかもと期待してしまうものですし。
男性の場合は「いくら君にお金を使ったと思うんだ、高級な料理、カバン、指輪・・・」「指輪返せー!」って感じでしょうかね。男性は物質的な表現で女性を愛しますから、与えたものを取り返すことで、振られた(失敗)を認めずに、傷つくことを回避しようとしたりします。本当に指輪を返して欲しいわけでなく、せめてそうでもしないと、傷ついた自分が慰められないし、その辛さに耐えられないんですよね。そう考えると防衛本能みたいなものですから、少しは女性陣にも理解してもらえるのではないでしょうか・・・あっ、話それました💦
良くないとわかっているのにやっちゃう心理
「傷つくことがわかっているのに元彼の家の近くまで行ってしまった」自分に腹が立ちます。⇒これは本人以外にりりさんを責める人いないんではないでしょうか?
傷つくのがわかっているのに、やっちゃだめってわかっているのに、しちゃうんですよね。
スマホ見たり・・・ 自ら、自爆しにいっていますよね。
ほらやっぱり・・・ ほらやっぱり、うまくいかない、 こんな私なんて幸せになれるはずない・・・ことの証明。 ちゃぶ台返しみたいなやつ。
なんでやっちゃんでしょうね・・・幸せを遠ざけるようなことを。
本人に直接聞く勇気がない、聞くのが怖い、、、怖れが強い
聞いたら、なんて言われるのが怖いんでしょう・・・
たぶんね「浮気なんてするわけないよ。だって僕は君のことが好きなんだから」
彼の浮気を疑ってしまった私、彼は私のことを好き、とはっきり言ってくれた・・・惚れてまうやろー! 幸せですよね~
本当に(聞くのが)怖いのは「好き」と言われることなんですよね。
なぜ? 我々が本当に怖いのは振られて不幸を感じるよりも愛されて幸せになっちゃうことなんですよね。そんな幸せがずっと続くはずがない、どうせ失うものなら、はじめから手にしない方がいい。一度幸せを味わってしまってしまうと、失ったとき、もう立ちなおることが出来ないから...
こんな風に深層心理で考えている方はけっこういるのではないでしょうか。
ですので、こんな私、幸せになれるはずがない!と深層心理で思っている人も同様で、幸せが近づく、幸せの気配を感じると「ちゃぶ台返し」したくなります。もしそういった気持ちが薄ければ、ちゃぶ台は返さずに彼と一緒に幸せにお茶飲んでいますよね。
わかっているのにやっちゃう(ちゃぶ台返し)のはこういった「幸せになる怖れ」からなんですね。
さらにもう少し突っ込んで言いますと「好き」と言われると、私も「好き」と言わなきゃいけない、彼を愛さなきゃいけない、けれど、私には彼を愛する自信がない、という気持ち(無価値観や罪悪感)が出てきて、私にとってそれは都合が悪いのかもしれません。
未練を断ち切って、前に進むには・・・
りりさん、今のままでは同じことを繰り返してしまうかもしれません。
本人もわかっているかもしれない、だからご相談いただけたのかもですね。
りりさんの中に「私は愛されない」という気持ち(無価値観や罪悪感)があるとまるでそれを証明するがごとく、いい感じになると「ちゃぶ台返し」してしまいます。
自己肯定感を上げる、とか罪悪感を和らげるために何かに取り組む、とかいうことも大切ですけど、伊藤は出来れば、りりさんには「愛される人」を目指すより、「愛する人」を目指して欲しいなと思っています。 どこか恋愛を勝ち負けや優越感で捉えるようなタイプの方は怖がりさんが多いですし、依存心も強いみたいです。幸せにしてもらう、愛されたい、という気持ちが幸せにしたい、愛したい、という気持ちを大きく上回っているように思われます。それが依存心を作り、優越感を求める原因になります。「愛される」の気持ちが強いと、どうしても、受け身になるし、依存的になりやすいです。
伊藤的には支離滅裂に感情的になれるりりさんには「愛する人」の方がしっくりくるんですよね。
と、伊藤の意見はともあれ、
未練を断ち切るためにまずは思い描いて欲しい姿は
「私があなたを好きになれたことが幸せなのー!」
あなたが私をことを好きになってくれたら、もちろん嬉しいけど、私はあなたと出会えて嬉しいし、お付き合いできたことが幸せ。結果はうまくいかなかったけど、私はあなたのことを好きになれて幸せだった。楽しい思い出もたくさんあるし、私は今、大好きなあなたがこれからもっと幸せな人生を送って欲しいと思っています。
みたいな(伊藤の妄想が入っていますが)こんな感じの気持ちになってもらうことが目標になります。 愛する人ゆえに、私をことを振った彼の幸せを願える人になって欲しいです。
「どうしたら元彼への想いが断ち切れて、私も前に進んで幸せになれると思いますか?」
それは、彼のことが大好きなこと認めて、彼のどこが好きだったか、どんな時が、どんなことが楽しかったか? 彼の顔をしっかり思い出して、彼と過ごした時間を思い出して、めいいっぱい彼を好きになったこと、彼を愛したことを感じきって、欲しいのです。 そして、自分の想いを昇華させてほしいのです。私と出会ってくれてありがとう、感謝しています、幸せになってね・・・
そうすることで、一つの恋をきちんと私の中で終わらせてください。
きちんと終わりを迎えることで(執着とならずに)また前にすすめるようになると思います。
そして、次の恋はりりさんらしく情熱的に「愛する人」としての恋愛ができると思いますよ。
今回の回答は以上となります。
ありがとうございました。

未練はありません!とはっきり言いきれる別れがはたして、どれくらいあるだろうか? 自分自身の「別れ」の経験を振り返っても、ないかもしれません。いつもどこか、うじうじと、もじもじと、パッサーン!って割り切れたことがないように思います。
個人的にはパッサーンと立ち切られるより、ちょびっとくらい未練が残っているくらいが「人間」らしくて親しみが湧きますけどね~
「男は未練がましい」・・・その通りですね。笑
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