カウンセリングがだんだんに苦痛に感じられるようになった、最初は良かったけど…そういう方はいると思います。 またカウンセリングとは関係なく、私は人を信じられない、人を信じない、という方も一定数いると思います。そういった方にぜひ読んで欲しいです。
「カウンセリングが受けられない」みかん林檎さん
こんにちは。わたしは過去にカウンセリングを受けた事があるものの、最近、カウンセリングを受けることが苦痛になってきました。苦痛を感じるなら、受けないでおこうと、カウンセリングから遠のいています。ただ、自分のケアは必要だろうとは感じていますし、1人で悩むよりよっぽど良いのだろうとも思います。
もしかすると、人を信用出来ないのが原因かもしれません。
人を信じすぎるところも前はありましたが、いまは逆に人を信用出来ない想いが強くなり、カウンセリングやカウンセラーさんを選べなくなってしまいました。
過去のカウンセリングに対して疑問が湧いてこれが癒せないのもあります。
また、カウンセラーさんがおっしゃることが感覚と合わなくて辛いこともあります。
このように、人を信用できない、カウンセラーも信用出来ないと思ってしまう場合、どうやって癒していくと良いでしょうか。
根本先生は、親に信用してもらえなかったなどと書いておられたのを見かけたこともあるのですが、、気をつけても自己嫌悪も止まらないこともしんどいです。カウンセラーさんを信用できないといいながら、矛盾するようにこちらに相談させてもらいました。わたしとしては1人で抱えて居られない悩み、痛みです。ヒントをいただけると嬉しいです。
引用:ココロノマルシェ
カウンセリングを受けることが苦痛、と悩まれるってことは、カウンセリングは受けたい、けれど、受けられない、ということでよね。 その理由が私が人を信用できない、からだと思われているのですね。
カウンセラーの腕や能力もあると思いますし、カウンセラーとの相性、なんかもあるかもしれません。
みかん林檎さんのお悩みは、日常で何か苦しいことや辛いことがあって、それを相談したいのに、その相談も出来なくなってきた、という2重の苦しさがあるわけですね。カウンセリングを受けたい理由は別にあるんですよね。
と、回答する前に一言!みかん林檎さんはいい人ですね! もし伊藤がクライアントだったら、カウンセリングを受けて、楽になれなかったり、現状が良くならなかったら、あのカウンセラーダメだな~、腕ないな~、とカウンセラーのせいにしますからねー笑
2つの「期待」
カウンセリングを受けるのに抵抗が出てきた、ということですが、キーワードは「期待」かと思います。どういうことかと言いますと、カウンセリングを受けるということは誰かを頼る、ということです。そこには少なからず、カウンセラーに対して「私を助けて欲しい」というような「期待」が当然あるということです。 ですが、みかん林檎さんはカウンセリングを受けてきても、どうも、いまいち現状のお悩みが思うように解決できていない、ようです。 だから、続けてカウンセリングを受けようとされる、わけですよね?
カウンセラーと話すと確かにその時は楽になることもあるけど、現状、私の実生活は変わっていかない...最初は良かったけれど、最近はちょくちょく、カウンセリングに疑問が出てきたり、カウンセラーと感覚が合わなくて、それも辛い、みたいな感情が出てきているわけですね。本来のお悩みとは別に...
実はとても残念なことですがクライアントさんの中には、辛くて相談しているのに、カウンセラーが私の悩みを理解してくれなかった、逆に厳しいことを言われて、カウンセリング後、余計に辛くなった、と言われる方がいるのも事実です。 また、継続して受けている方で、いつもカウンセラーに良くしてもらっているのに、結果を出せていないのは私が悪い、(カウンセラーに対して)申し訳ない、と思われる方もいらっしゃるんです。 そうして、カウンセリングが受けづらくなってくる、方もおられます。 皆さんはどうですか? カウンセリングを受けられたことのある方で同じような経験をされた、と言われる方もおられるのではないでしょうか?
おそらく、みかん林檎さんもこれに近いようなお気持ちなのではないでしょうか?
私は「人を信用できない」「人を信じない」という方、というのは一定数いらっしゃると思います。そういう方はおおむね過去に、誰かに何かを期待して、裏切られた、という経験、背景があるはずですよね。
「人に期待する」ということは悪くないことですが、この「期待」と気持ちの中に「私の代わりにあなたが解決してくれる?」と相手を動かそうという思いが強いと、それが結果として、裏切られた場合、思い通りにならなかった場合は傷ついちゃうんですね。
そうすると、もうあなたのことなんて、信じない!と怒りや失望みたいなネガティブな感情が出てくるんです。
同じ「期待」でも、例えば、あなたがこうしてくれたら嬉しいな~、でも、もししてくれなくても、私は平気、と思える「期待」と、あなたがこうしてくれたら嬉しいな~、と言いながら、もししてくれなかったら、怒る!という場合がありますよね。
例えば
もしご主人にあなたが先に帰ってきたら、ご飯作っておいてくれると嬉しい、という期待があったとして、結果、先に帰ってきているのに、ご飯を作ってくれていなかったら、怒ってしまう私と、そうでない私が存在するとすると、これは何が違うのか?
結果が期待通りにならなくて、怒ってしまう場合、あなたの夫に対する依存的な気持ちが隠れている、ということの証明になります。 結果が伴わないと、怒ってしまうということは、そこには「夫にやって欲しい」「夫がやるべき」というあなたの考えがあるということです。ここにはあなたの夫へ対する依存的な気持ちが存在している、ということになります。
依存的な気持ちとは夫が期待外れなことをすると、私が困ってしまう、ということです。夫が早く帰っているにもかかわらず、ご飯を作っていない、なんてことだーと困ってしまうので、怒っちゃうわけです。
一方で怒らないタイプの人は、ご飯作られていなければ、私が作ればいい、とか、今日はご飯食べに行こうかー、一緒に作ろうよ~、なんていうように思える人なんですね。 精神的に自立していて、自分でその状況を解決できると思えるので、その状況で困らないんですね。なので相手が私の期待外れなことをしても、困らないので、怒る理由がないわけですね。
「裏切られる」と思う気持ちが強いのは「期待」が強い、ということ
で、話を戻しますと、人を信用できない、という方はもれなく「裏切られるから」という理由がついてくるのですが、「裏切られる」という思いが強い人は、逆に言うと相手へ「期待」が強いとも言えるわけです。 ここでいう期待とは依存的な気持ちのことです。私にはできない!代わりに何とかして!っという依存的なお気持ちが強いということです。
でもみなさん、誤解しないでくださいね、期待するな!とか人を頼るな!と言うことではないですからね。人に期待することも、人を頼ることも、そのこと自体に問題はありません。
そこに依存的な気持ちが強すぎると、期待通りにいかなかった時に、自分が困ったり、辛い思いをしてしまって、傷ついてしまうことが問題なわけです。 その結果、もう人には期待しない! もう人は信じられない!人なんて信じない!みたいな気持ちが出てくることがるよーということを覚えておいて欲しいのです。
「期待」をするときは
そういう気持ちが出てきた場合には少し発想を変えてもらいたいのです。
それは「私が主体的に」なって欲しいのです。
例えば、カウンセラーに対して、言われることを素直に聞こうと聞こう、とするあまり、受け身にばかりなってしまうことがありますが、出来れば「私はこうしたい、私はこうなりたい、そのためにどうすればいいのか?」などと、私が主体になって、カウンセラーに聞いたり、カウンセラーを使うこと意識して欲しいのです。 相手やカウンセラーに決めてもらおうとしたり、相手にやってもらおうとするのではなく、自分自身が行うためにどうすればいいのか聞いたり、私が行うのだけれど、足りない部分や欠けている部分の一部を支援してもらう気持ちで「頼る」ことをして欲しいのです。
どんなカウンセリングを受けても、クライアントさんの生活や人生を変えるのはクライアントさんご自身なんです。ですから、カウンセリングを受けたとしても、最後は自分自身で、目の前の問題を解決する、という気持ちであって欲しいし、またそういうお気持ちでカウンセリングも受けて欲しいのです。
みかん林檎さんにはちょっと厳しいことを言っているように思われるかもしれません。もしそうだとしたら、ごめんんさい。(本当に辛い時はそんなことを考える余裕なんてないのかもしれませんね)
カウンセリングを受けられるときとか、誰かに相談するってときは、何かを期待するとき、ですよね。それ自体はいいことだと思いますし、悪くないんですけど、ただ、その期待は、あくまで自分が主体性を持った期待であって欲しいと思うのです。
そうでないと、誰かに代わりに何かをしてもらっても、一時的に良くなったとしても、根本的な解決にはならないですし、もし期待通りの結果にならなかった時、誰かのせいにしてしまったり、怒りや諦め、絶望、みたいなネガティブな感情に飲み込まれてしまいそうになり、本来の問題とは別に新たな問題を抱えてしまうかもしれません。どうか皆さん、気を付けて下さいね。
セルフケア
カウンセリングやカウンセラーなんて信用できない、と思われる時もあると思います。
そういう時は、セルフケアを試してくださいね。
みかん林檎さんも言っていましたね。自分のケアはほんとに大切です。でもそれはカウンセリングを受けるだけでは、もちろんないですからね。自分のケアはカウンセリング以外でも可能です。
みかん林檎さんにおすすめな、セルフケアは「日記をつける!」です。
日記を付けることはいろいろといい効果があります。
私の気持ちを正直に素直に日々その日の自分の感情を書き留めることをしてください。
みかん林檎さんには日記を付けることで、客観的に自分の気持ちと向き合って欲しいのです。そうすると、たぶん普段のいい子をしているみかん林檎さんは、もう一人の隠れた私に出逢うはずです。 もう一人の私が出てきたら、ぜひゆっくりと時間をかけて、その私と対話をしてみてください。 もう一人の私の言うことを否定せず、出来る限り聞いてあげてくださいね。
うまくいくと「人を信用できない」というようなお気持ちは出てこなくなると思います。ぜひ試してみてください。
ということで、今回の回答は以上となります。
私たちは自分にゆとりがなくなった時、誰かに何かを期待します。相手が期待通りの結果を出してくれればよいのですが、必ずしもそうではありません。期待通りの結果が得られないことが続くとその「期待」はだんだんと怒りや不満などの感情に変わっていき、やがて「諦め」という形で「もう誰にも期待しない」という認識を持つようになります。これは「もう裏切られたくない、傷つきたくない」という気持ちからの防衛反応とも言えます。そして「私は人を信じない」という決意のような信念を持つこともあります。
それは少し寂しいことです。 私は人を信じられない、もう人を信じない、と思われている方がいましたら、どうか「もう一人の私の声」を聴いてあげてみてくださいね。もう一人の私はなんと言っているのか? そして、もう一人の私の声を信じてみてください。カウンセラーや誰かでなく、「私の声を信じる」ことから、もう一度はじめてみてくださいね。

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