ロックマンを追いかけてしまう女性は一定数いると思いますが、なぜロックマンに惹かれるのか? そう簡単にはうまくいかない方がいい、一定の距離感がある方が都合がいい、少し悲劇のヒロインを感じられる、自分が女性であることを感じられる・・・表面的にはいろいろあると思いますが、そんな女性陣に共通していることあるとしたらそれは何でしょう? 深いところには自己肯定感が低い、罪悪感が深い、みたいな心理もあるでしょうが、もう少し手前では「刺激」を欲している、「私の人生何かもの足りない」というお気持ちも隠れているのではないでしょうか?
ゆうさん
「ロックマンとの関係性」
はじめまして。40代後半のゆうと申します。
根本先生のブログ、特にロックマンに関する記事はほぼ読みつくしました。年下の超ロックマンとW不倫で5年目。半年ほど前に彼が離婚しました。(別居からの話し合いまでは事実ですが今も話し合い中なのかもしれません)
彼の離婚問題が始まってからというもの…彼のプライベートが見えなくなり、長くいるせいもあって会っていない間全くうまくいかなくなりました。会えばいつも通りです。
ずっと信頼してきた人ですが、今は正直彼が変わってしまった気がしてよくわからなくなってしまい信頼していない気がします。
最初からタイプではなく、押されてお付き合いが始まり性格的にも正反対。共感できるところは仕事に対するモチベーションだったりお互い心の底にある子供の部分。
全くLINEでは仲良くできないのに、会うと自然体で心から満たされて安心します。何度も別れよう、別れた方が良いと思うような相手です。生粋のロックマンなので本当によく泣いてきました。理解できなくて。
それでも自分なりに理解しようと努力しつつ5年目の今は確かにかなり自立女子になった気がします。彼に導かれて自分の仕事でもどんどん成長し収入も上がりました。執着なのか依存?なのか何が起きてもどうしても別れきれません。
揉めるのはいつもLINE。いっそLINEで関わらない方が良いのでは?と思うくらいです。お互い心の底にいる子供の自分を唯一出せる相手…だと私は思っていますがそれ故に文字だと素直になれず感情的になってしまい揉めてばかり。
それでもLINEに執着している自分がいます。どうしたら彼とこの先も仲良くいられて、彼にとって唯一の理解者になるにはどんなふうに接していけば良いかわからなくなってしまいました。
引用:ココロノマルシェ
ゆうさん、こんにちは。
かかりつけカウンセラーの伊藤です。
少し厳しい回答になってしまうかもしれせん。一般的な深層心理を当てはめて回答いたします。当てはならない場合はどうぞお許しくださいね。
会えないときのLINEは彼のことを感じられるものとして依存してしまいます。
会えない不安や寂しさを少しでも解消したいと、思うためLINEでのやり取りにはニーズ(要求や欲求)が詰まってしまいがちになります。そうするとニーズをぶつけられた相手は当然いい気持ちにはなりませんので、どうしても返信の内容もそっけなく、冷たいものになりがちになるでしょう。(こういう形でLINEの返事が遅くなってきたり、既読スルーされたり、そのうち既読にもならず、未読のままが続くようになることもよくあります)
◆
ゆうさんの場合、会うと自然体で心から満たされて安心、とありますが、少し懸念されるのが、「深い安心感を得たい」がために、会えないときはLINEでより悩む、ということを無意識的な演出を自らで行っているのではないか、ということです。
より強い刺激が欲しいとき、自らより厳しい状況下に身をおくことでその刺激を強化します。 例えば今晩は超高級ディナーを食べるのを楽しみにしていると、昼食を抜いて出来る限り空腹でディナーに備える、みたいなことです。こういうことを我々は日常的に行っています。
会えないときの不安や寂しさが強まれば、会えたときにその不安を寂しさが解消されると、ものすごくほっとする、深い安心感を得られます。でも気を付けなくてはいけないのが、この「深い安心感」を手にするために、このやり方が「クセやパターン」になることです。こういう刺激はどんどん依存、中毒になりやすく、止められなくなっていくからです。(「依存症」になると、抜け出すときにとても痛みを伴います)
浮気や不倫という行為はそれ自体が「刺激」的であります。いわば「世間から隠れて秘密を共有する」と背景により、当事者も無意識のまま、感情が盛り上がりやすいのです。
ゆうさんの場合も年下のロックマンとW不倫で5年間継続されているということを考えますと少し心配になります。
正直なところ、伊藤にはゆうさんの希望である「彼とこの先も仲良くいられて、彼にとって唯一の理解者になる」に対しての良い回答が見当たりません。
少しかけ離れてた発想かもしれませんが、このゆうさんのご希望は無意識に不倫関係を止めたい、というメッセージなのかもしれないと伊藤は思いました。「彼とこの先も仲良くいられて、彼にとって唯一の理解者になる」ためには「唯一」という部分だけを省けば、友人として、仕事仲間としてなら、想像できます。 「彼と一緒(妻)になりたい」ではなく「唯一の理解者」と表現されているところからも(無意識かもしれませんが)そう感じました。
◆
子供の自分を唯一出せる相手が彼しかいない、という思い込みがあるとしたら、まずはその思い込み(依存的)の解消を優先された方が良いように思います。
ゆうさんご自身は「子供の自分を唯一出せる相手」は一人でも多い方が良いと思いませんか? この先も「彼以外に子供の自分を理解してくれる人はいない、という人生」を送りたいのですか? (彼にしてみても、あなたを唯一の理解者とする人生はベストなのでしょうか?)
◆
伊藤はゆうさんに別の方法で深い安心感を得て欲しいと思っています。
彼とお付き合いをするにしても「唯一」と思うことを手放されることをおすすめいたします。
いずれにしても、ゆうさんのお悩みが少しでも軽くなることを願っております。
回答は以上となります。
ご相談、ありがとうございました。
根本氏のロックマンに関する記事を読み尽くしたと言われるくらい、言い方を変えますとその状況に長く悩んできているということ。今の状況は私にとってベストではない、と自覚があり、そこから抜け出したい、変わりたい、というお気持ちが強いということが言えると思います。慢性的である人との関係性には少なからず「依存心」というものが影響しています。その関係性に変化をもたらしたいときはこの「依存心」をどう扱うか、がポイントになってきますので、読者の皆さんも心当たりのある方はまずは自分の中の「依存心」に意識を向けてみてくださいね。私は何に依存しているのか「人」ではなく、「得られる感情」を考えてみてください。私はその対象から、どんな感情を得ているのか、私の満たして欲しい感情とはどんな感情なのか? その感情が別の方法でも得られると思うことが出来れば、その依存心は薄れていくことでしょう。
感想をどうぞ