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突然の「離婚宣言」現実の乗り越え方

自分の意志とは別に突然、強制的に変化を求められると誰しも困惑するものです。事態を客観的に捉えることができるまでには一定の時間はかかるものですし、現実的にそれを受け止め、乗り越えていくためには焦りは禁物となります。一つ一つ目の前のことと対峙する覚悟をしなければなりません。今回は少し厳しい内容となるかもしれませんが「自立」までのプロセスの一環を解説させていただきます。

「夫から離婚して欲しいと言われました」
ぷりんさん

初めまして。小学3年生の娘がいる30代夫婦です。夫は単身赴任をしています。12月に夫から「ぷりんはもう変わらない、離婚したい。我慢していたが辛くなった」と言われました。
私は所謂夫依存で、夫が私を構ってくれないと嫌、いつでも私優先にして欲しい、夫大好きない妻でした。その為、夫が飲み会やゴルフに行くとなると悲しい思いから文句を言ってしまっていました。その上夫に対してはネガティブ思考で夫の意見は否定して自分の意見を聞いてもらおうとばかりしていました。

夫はいつも私の言うことを黙って聞いてくれ、やりたいようにさせてくれていた事に胡座をかいていました。突然だったので泣いて変わるから考え直して欲しいと伝えましたが、平行線でした。

「一旦3ヶ月待って欲しい」と伝え、自分を整えようと、カウンセラーさんにお願いして様々なことを学びました。この間家族や子供の行事には夫も参加してくれており3ヶ月間で4回ほど会いました。
そして4月、夫から再度これからの事はどう考えているか連絡がありました。

私は素直な気持ちを伝え再構築したい旨を伝えました。
ですが夫の気持ちは変わらず、「やはり離婚したい。俺の気持ちを受け入れて欲しい」でした。勿論、悩んで悩んで出した離婚という答えなのでそう簡単に変わらない事は承知です…。私は自分軸や境界線、コミュニケーションなどなどを学び以前よりは相手を思いやれる考えが持てていると思っています。

そして、夫の事も変わらずに大好きなのでこのまま諦めたくはありません。これからどのように接していったらいいのでしょうか。よろしくお願い致します。


ぷりんさん、こんにちは。かかりつけカウンセラーの伊藤です。
大好きな人から突然の宣告には驚かれでしょうし、お辛い状況かとお察しいたします。少しでもお役に立てると幸いです。

自立」の意味

私が「夫依存」であることが今回のことの原因だと認識されているとしたら、大好きなご主人との関係を再構築するためには、ぷりんさんは「自立」しなければならない、ということになります。

ぷりんさんにとっての「自立」とは何を意味しているのでしょうか?

まず「自立の意味」を明確にされた方が良いです。「自立」の解釈が大事です。

ご主人より宣告されて以来、ぷりんさんはカウンセリングなどを受け、自分軸や境界線、コミュニケーションなどを学ばれ努力されてきたんですよね。それは素晴らしいことだと思いますし、きっとこのあとの人生に役に立つものだと思います。ただ1つ確認しておきたいことは「離婚しないため」として学ばれたのか、私が「自立するため」に学ばれたのか、という点です。当然のことですが「再構築」には後者でなくてはいけません。

ご主人のお気持ちを理解できていますか?

そして、ご主人は「我慢していたが辛くなった」と言われたそうですが、一体なにを我慢されていたのか、聞かれましたか? ご主人は我慢が辛くなったことを離婚の理由とされているようですが何を我慢されていたのでしょうか? ぷりんさんが学ばれたいろいろなこと、相手を思いやれる考えが持てるようになったこと、それらを生かして、ご主人が辛かったことを正確に理解できるようになりましたか? 再構築には絶対に欠かせないことです。

「ぷりんは変わらない」ご主人のこの言葉には確信があります。

ご主人はおそらく、それなりの年月をかけてこの確信を得たのだと思います。

結論を出すまでの間、ご主人も深く悩み、考え、辛い時間を過ごされたように思います。

ご主人との関係を改善するためには「ぷりんは変わった」少なくとも「変わるかもしれない」とご主人に思ってもらう必要があります。

自立へのプロセス

災害や病気、死別や別れなど、何かショックなことや喪失体験をすると、人は自分の意志に関わらず、強制的にその変化に対応しなければならなくなります。

そんな時に我々の心はいくつかのプロセスを辿ります。

自分にとってショックなことが起きると我々は最初に「否定」します。「そんなことない」「まさか、そんなことが起こるはずがない」と。

次に「怒り」が出てきます。「なんで私がこんな目にあうんだ」「誰が悪いんだ!」

そして「取引」の発想が出てきます。「これが出来たら、許してくれる?」「こうするから、こうしれくれない?」 

それでもうまくいかず「抑うつ」に入ります。「もうだめだ」と深い悲しみや絶望感を感じます。

最後に「受容」です。「もうどうしようもない」「これが現実だ、受け入れるしかない」 問題が解決したわけではないですが、冷静で落ち着いた状態です。「白旗を上げる」「手放す」というような感覚です。良い意味、次につながる意味での「諦め」と言っても良いでしょう。

今、ぷりんさんのいる場所はおそらく「取引」の段階です。

原因と向き合うことは大事なことですが、今のぷりんさんは気持ちがついてきていないように思われます。

現実を受け止める

ご主人の中にもある深い悲しみや罪悪感、絶望感、辛さにも触れる必要があるかもしれません。それはぷりんさんにとって、とても怖いことかもしれません。自分の気持ちより、相手の気持ちに触れることの方が辛いこともあります。(パートナーの本当の気持ちを知りたい、と思うのと同時に、知るのが怖いと感じるのも自然なことかもしれません。)ご夫婦の間で、現実に何が起こっていたのかを知り、良し悪しや賛否は問わず、一つ一つの現実をただただ受け止めていくことです。

ご主人の気持ちや現実を受け入れられたときが「自立」の一歩となると思います。

きっとその時は「諦めたくない」という表現も消えているでしょう。

そしてご主人からは「ぷりんは変わった」と思われるでしょう。

今回の回答は以上となります。

今回は「夫への依存」が原因、という体でお話させていただきました。そのため、依存から自立、ということをテーマにいたしました。 夫婦関係のことですから、どちらか一方にだけ責任や原因がある、ということはありません。まずは相手の気持ちを受け止めた上で、今の自分の気持ちや、できることに焦点を当てて、慌てずに一つ一つをクリアにしていくことが、再構築や次のステージに進むためには大切になってきます。

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