我々はどうしても他者と比較せずにはいられないものです。比較する目的は自分が欲しいものを手に入れられない理由が知りたいから。でもそれを一人ですると、たいてい間違います。自分が納得する理由と本当の理由は違うことが多いです。なぜなら自分のことを客観的にみているつもりでも、それはなかなか難しいことだからです。
さとさん
「劣等感から辛いです。」
私は30代後半の独身女性です。
2年半お付き合いしている彼はいますが、私は彼のことが大好きですが、なかなか結婚へとは進まず、うまくいっている関係とは言えません。
私には高校時代の友達で今も交流が続いている4人組がいます。(私を含め)さすがに4人があつまるのは、結婚や出産のお祝いの時のみとなりました。後は個々に集まるくらいです。そしてみんな既婚、子持ちです。先日その中のひとりからいきなり出産しました報告を受けました。
3人目です。年齢のこともあるのか、昨年も別の人の出産祝いで集合する機会がありましたが、妊娠は知らされておらず、いきなりの報告に驚きました。内一人は私とその子と個々に頻繁に会っているこがいて、報告の前日も私と会っていましたが、やはりセンシティブな事だしその地点で知ってはいたようですが、内緒ということで「知ってたんだ」と複雑な思いになりました。私は数年前に3人目の子が結婚をしたくらいから、そのグループで一緒にお祝いに行って、一緒に過ごすことが辛いと感じることが増えました。これはもう私の劣等感・比較競争・ひがみの感情からです。幸い彼氏がいるものの、皆私に気をつかってか、あまり話しを振られることもなく(振らないでオーラをだしている部分はある)、みんなの円満な夫婦生活、旦那の愚痴、子供のことで過ぎ去ります。
だけど今回もまたお祝いにいかないといけないと思うと憂鬱な気持ちになります。でも行かないといけない、友達がいなくなるという思いで苦しい部分もあります。一番仲のいい子に、こっそり「私がいくとみんなも気をつかう…」と不安なこと、「私も気をつかう」こと言ってみようかと思うけど、それも怖くて言えません。
いうてる間に「いつにする?」とグループラインに連絡がくることを恐れている自分がいるし、どこが「バカにされる」「下に見れれる」「ステージが違う」と思われるとぎゅーっと胸が痛んできます。
私は自分のこの感情をどうやって癒していけばいいのか?
みんなとどのように接していけばいいのか、助けてほしいです。
さとさん、こんにちは。かかりつけカウンセラーの伊藤です。
よろしくお願いします。
・自分のこの感情をどうやって癒していけばいいのか?・みんなとどのように接していけばいいのか
この2点について、お答えしてきたと思います。
これからもみんなと一緒に過ごしたい、というお気持ちがあるのなら、どうぞそのお気持ちをみなさんにお話ししてくださいね。高校時代からの仲良しグループです。 「私がいくとみんなも気をつかう…」と不安なこと、「私も気をつかう」と素直に苦しい思いを話してみてください。
お祝いに行く、それもどうぞ今幸せな友人に触れて、その幸せをたくさん共有してください。(読者の皆さんの中にはこんな私が幸せな人たちの中にいると場を壊すんじゃないか、なんて思われる人もいるかもしれませんが、それは勘違いですから、そんな心配はしなくていいです)
本音や弱音を話せない友達はあなたがどう思おうと、その縁は遠ざかっていくものです。話辛い、と思うことこそ、わかって欲しい、と思う人には話さないといけません。
あなたが本音を言わないとしたら、他の人からすればあなたから離れて行っているように思われるでしょう。「私はここにいてはいけない」と思うことがあるとすれば、それはあなたの勝手な思い込みで、周りの人のことを「私のことを理解してくれない人」と決めつけてしまっているのではないでしょうか。
「この感情をどうやって癒したら良いか?」
この質問があるということはさとさんは何かに傷ついているのですか?
それは何でしょうか?
私だけ結婚していない、子供がいないことにですか?
誰かから責められました? 責められている気がしました?
それとも自分自身で結婚をしていない私、子供を産んでいない私、は何か欠点がある、と判断したのですか?
「私だけ・・・」と感じてしまう劣等感
何が「私だけ」なんでしょうか?
私にとっての幸せとは何か、私の理想、私のしたいこと、をもう一度明確にしてみませんか? 想像するだけでも勇気がいるかもしれません。叶うかどうか、私に出来るかどうか、ではなく(身分相応みたいな考え方はお持ちの方はそんなものは捨てて)私が幸せと思える、感じられる未来をどうぞ自由に想像してみてください。
劣等感は自分が誰かに愛して欲しい場所
そして、それをあなたの周りの人たちにシェアしてみてください。
もしもあなたの話をあざ笑うような人がいたら、それは彼であれ、友人であれ、将来的にあなたが一緒にいる人ではありません。
さとさん、こういう不特定多数の人が見るような場で「助けて下さい」と言えるあなたは間違いなく勇気のある人です。
もしも、さとさんが傷ついているとすれば、それはさとさん自身がもう一人の勇気のあるさとさんを馬鹿にしたからでしょう。もう一人のさとさんはとても勇気があって、友人思いで、気使いできる人です。 もう一人の自分のことを馬鹿にしたり、見下してはいけません。
さとさんが今出来ることは、ご友人や彼にご自分の気持ちを素直に話されることです。
どうか難しく考えないでくださいね。
さとさんが彼のことやご友人のことを好きでいるように彼もご友人もさとさんのことを好きでいたいはずです。
さとさんから、改めて彼らに「好きです」と伝えてみてください。
さとさんが劣等感を感じているものは、彼らに愛してもらいたい部分です。
その劣等感を彼らに差し出してみて下さいね。差し出すというのは好きという気持ちを伝えることです。
そしてそれを受け入れてもらうことで、さとさんは癒しと一緒に幸福を感じられると思います。勇気のいることですが、その「勇気」はさとさんは既に持ち合わせているようです。
ぜひ、進捗をお知らせ下さいね。 応援しています。
今回の回答は以上となります。
ご相談、ありがとうございました。
少しきつい言い方になってしまったかもしれません。ごめんなさいね。
皆さんも、もしも他者と自分を比較してしまったときは一度、正してみてください。比較している場所は他者の良い点と自分の悪い点を比べていないか? もしそうだとしたら、それは結論が見えていることなので、正しい比較ではなく、はじめから自分をおとしめる比較であるということです。 比べるなら自分の良い点と他者の良い点を比べてみてくださいね。 そうすると不思議と比べることが無意味と思えるようになりますよ。

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