見放される(かもしれない)と思うと本当に怖くなる、という経験をお持ちの方は少なくないと思います。そんなときは情緒も不安になったり、日常も普段は起きないようようなことが起こったり、と落ち着かなくなるものですよね。なぜ、そうなってしまうのか… そうなってしまったら、どうすればいいのか… そんなときは「未来を信じる力」が大切になってきます。ただ、「怖れ」の真っただ中にいる時は、自分に「好き」を与えるように心がけて下さいね。
今回のご相談
こはさん
「自爆してしまいました」
身体の関係を持つようになって8ヶ月。
相手は会社の同僚です。
最初は相手が単身赴任で頻繁に連絡して会ったりしてましたが、単身赴任が終わってここ2ヶ月はLINEも電話もなし。
ただ同じ事務所になったので、たまに会社で言葉を交わしたりお昼を食べるくらいです。昨日、勇気を出して久しぶりに飲みに誘ってみました。
途中まではとても楽しく過ごせていたのですが…。流れでお部屋を取ることになったのですが、途中そのタイミングで?ってところで今日は泊まらず帰るからと言われました。
今思えばなぜ?と思うくらい悲しくて大泣きしてしまい、泣いている間も本当は帰りたいんでしょだのもう一緒にいたくないと思ってるんでしょだの彼に問い詰めてしまいました。
彼はそう言わせたいの?しか言わなかったです。今冷静になって本当にみっともないし、嫌われたのではと落ち込んでます。
連休明け、会社で顔を合わせるのがしんどいし、
もう今後一緒にいてくれなくなってしまうのではと思うとつらいです。昨日だけじゃなくここ最近情緒不安定で、彼と普通に接することが難しく感じることが多く
冷たくしてしまうこともあります。
ただそれで見放されるのが本当に怖いのです。なんでこんなに自分の気持ちをコントロールできないのでしょうか。
こはさん
昨日のお話なんですね。
情緒不安定の原因やコントロール出来ないことについては、今はあまり考えなくて良いと思います。今「なんでこんなことになるんだろ、と原因を探したり、自分の気持ちを分析したりすることは「自分いじめ」に近いことです。
それはどうか、お気持ちが落ち着いてからにしてくださいね。
今、こはさんがすることは、自分に好きなことを与えることです。
好きなところに行き、好きなものを食べ、好きな音楽を聞いて、好きな絵、好きな香り、好きな映画・・・とにかく今は、私の好きなものに囲まれて欲しいのです。
普段、自分に「禁止」していることも、今はどうか許してください。
自分の気持ちを聞いて、自分に「好き」を与えることをしてくださいね。
(今それをしておくことは、いずれ誰かのためにもなることです)
そして、明日朝、起きたら、まず冷たいお水で顔を洗って下さい、そして初めてのデートに行くが如く、とびきりのおしゃれをして会社に行って欲しいのです。
もしも、ネガティブな感情がおさえ切れず湧き出てきてしまったら、その時は目をつぶり、息を止めてください。
苦しくなるまで、とにかく我慢・我慢・我慢
職場なら、トイレに駆け込み、我慢・我慢・我慢
これであなたのネガティブは吹っ飛びます!(一度やってみてください)
今日はここで読むのをやめて下さいね。
さっそく、好きを自分に与えることをしてくださいね。
落ち着いたら・・・
こはさんにとって、今回のご相談の中で象徴されるのが「見放される怖れ」です。
もう少し言及すると今回の彼は関係なく潜在意識の中に「見放される怖れ」があるようです。
当たり前のようにあるものが、なくなってしまうかもしれない、と思うと、どうでしょうか?
例えば、来月から水道から水が出なくなってしまう… 親が余命いくばくもない状態…
その昔、トイレットペーパーがなくなる騒動がこの日本でもありました。
「オイルショック」皆さん、知っていますか? 石油がなくなるかも… 紙がなくなるーといって、パニックに陥り、トイレットペーパーが買い占められるという騒動がありました。最近でも昨年、一時米騒動がありましたよね。
あるはずのものがない、なくなるかもしれない、と思うと、我々はパニックを起こすことがあります。
こはさんの存在意識の中に常にこの「なくなる(いなくなる)かもしれない」というお気持ち(思い込み)があるようです。
ではこの怖れ・不安を解消するには?
この思い込み(観念)を書き換えることです。
◆
こういうことです。
「なくなる」と思う気持ちが強いほど、当然不安も怖れも強くなりますよね。
では、来月にはトイレットペーパーもお米も十分に届きます、と信じている人はこの不安や恐れはそんなに強くはならないでしょうし、少なくともパニックを起こすほどには、至らないでしょう。
彼がいなくなるー、かもしれない
けど、このあと、もっと素敵な彼が現れる、かもしれない、と思えたら、どうですか? 実は来月イケメンを紹介してもらえる予定があったら? 来週アプリで出会った男性とデートの予定が入っていたら、、、 どうでしょうか?
(それでもパニックが起きてしまう、ということであれば、それはまた「依存(症)」といった問題が隠れているかもしれませんね)
こはさんは今、「未来を想像する力」「未来を信じる力」が欠けているようです。
なぜ、そのような観念を持つようになったかを探っていくのも大事ですが、ネガティブな思い込み(観念)を書き換えていくには、未来を見る力を育てることはもっと大切になってきます。
自分の気持ちをコントロールしようとはせずに、自分の気持ちに流されて生きる気持ちの良さを求めるようになると、こはさんにとって素敵な未来が描けるようになってきますよ。
今回はここまで、となります。
ちなみに読者の方でも、この単身赴任の男性側の心理に興味がある方はコメントやお問い合わせを下さいませ。
コメント
>この単身赴任の男性側の心理に興味がある方はコメントやお問い合わせを下さいませ
ぜひ、知りたいです!
ふーちゃんさん、コメントありがとうございす。単身赴任中の男性側の心理について、少しだけ説明させていただきますね。よく地元を離れて、旅行に行くと態度が変わって大きくなる、という人を見たり聞いたりしたことはありませんか? 普段の自分のエリアで仮に我慢や抑圧していることが多い人は行った先では解放された気分になり、反動でその態度が変わることがあります。普段おとなしい人が…真面目な人が… 普段のエリアで満たされないものを満たそうとします。 また逆に普段満たされていたものが、行った先で得られなくなると、それを補おうします。単身赴任中はそういう心理があるとして、よく起こるもの1つが「浮気・不倫」というものですね。もしパートナーから我慢や抑圧を感じていたとしたら、赴任先ではそれを解放したくなります、もしパートナーから得られていたものが得られなくなったら、別のところから得ようとしたくなります。 (ご夫婦の間でも話しにくいことかもしれませんが、単身赴任中のお互いの性欲をどうするかについては、話しておいた方が良いと伊藤は考えています) また単身赴任中はいわば「特別な状況下」でもあります。だからこそ、普段とは違った言動も取りやすいわけです。ただ、特別な状況下で生まれたものは、その「特別」が終わると同時に「終わる」可能性は高いですし、終わらせた方が良いこともあるでしょう。そこは検討する必要があると思います。