今回のご相談
Cさん
はじめまして。ご相談させてください。
私は入社して3年くらい経つと、仕事が嫌になってしまいます。飽きてくるのかもしれません。
今までに数社経験していますが、いつも同じ感じです。
変化のある仕事は苦手なので、事務職を選んでいます。嫌になってくると全くやる気が起こらないので、嫌だやりたくないとなり会社の椅子に座って溜まった仕事を眺めながら、ほとんど何もしないという状態になり、それがずっと続きます。
提出がある仕事は最終的にはやっているので、業務に支障はありません。辞めたい訳ではないですが、苦痛です。
どうすれば良いでしょうか。
Cさん、こんにちは。かかりつけカウンセラーの伊藤です。
ご相談、ありがとうございます。
「やる気が出ないけど、辞めたいわけではない」と、この相反するよう気持ちがCさんの苦痛の原因かもしれません。この苦痛を取り除くために今まではやる気が出ない気持ちに行動を合わせて「辞める」という選択をされてきたのでしょうか。
数社で繰り返されているこのパターンから脱出して、cさんの苦痛が少しでも軽くなるように考えてみますね。
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まずは周期的な仕事の飽き?について見ていきますと、いくつかその要因が考えられます。
①Cさんの本質そのものが好奇心が強く、飽き性(ある程度経験し、全体が把握できると興味を失う)
②そもそもやりたくないこと、興味のないことを仕事にしてしまっている。
③人間関係が近くなってくると離れたくなる(親密感の怖れ)
④責任から逃避(責任あるポジションや仕事が回ってくるようになると避けたくなる)
これらが3年くらい周期で訪れているのではないでしょうか。
心当たりのあるものは1つ、または複数ありませんか?
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Cさんに相談文より
最初に「飽きてくるのかも」とあるので①の要素は強いかもですね。
「嫌になってくると」と文中にあるので、はじめから嫌なことをしているわけでなさそうなので②の要素は薄いと思われます。嫌になってくる理由が人間関係なら③は濃厚になってきますが、文中には嫌になる原因には触れられていないので不明ですね。
「(仕事は)最終的にはやっている」ということで、④の要素は薄いですよね。
最後に「辞めたい訳ではない」ということで①~④のすべてを打ち消そうとされています。
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ここで名探偵こういちの直感が働きました!(雰囲気です)
「やる気が出ないけど、辞めたいわけではない」と、この相反するよう気持ちがCさんの苦痛の原因ですよね。この苦痛を取り除くために今まではやる気が出ない気持ちに行動を合わせて「辞める」という選択をさせてきたわけですが、もうこのパターンから脱出したい、という気持ちがあっての今回のご相談いたっていると考えます。
そうすると、どうも、Cさんの中で「(やる気がないと)ここに居てはいけない」という心理が、強く働いているようです。「そんなの当たり前じゃない!」「やる気がない人間が職場にいたら、周りに迷惑がかかるじゃない」と思いますか?
読者の皆さんはどう思いますか? 皆さんの職場にやる気のなさそうな人が職場で堂々とふんぞり返っている、のを見たことはないでしょうか?
やる気があろうがなかろうが人はそこにいたいと思った場所にいるものです。
(Cさんにやる気なく、ふんぞり返っていればいいじゃない、っというわけではないですよー)
少し逆説的な言い方をすると「ここに居てはいけない」という気持ちが「やる気をなくさせている」と捉えた方がピンとくる方もいるかもしれません。
「ここに居ていけない」という潜在意識があるとしたら、そこにはどうも罪悪感が隠れていると考えられます。(何か心当たりがありませんか?)
職場でやる気が出ない、そういう気持ちになったとき、①~④の原因が潜んでいることが考えられます。その場合はその一つ一つの原因と向き合っていくことが大事です。
またCさんのように、やる気が出ないからといって、辞めたい訳でもない(そこに居たい)として、苦痛を感じているとしたら「(こんな私が)ここに居てはいけない」という罪悪感が働いているように思われますので、この罪悪感がどこから来ているのかを探求し、向き合っていくことが大事なことになります。
今回の回答は以上となります。
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罪悪感のない人はいません。その罪悪感が大きくなると日常生活を理想から逸れたものにしていきます。無意識的に苦痛を感じるような出来事や症状を私たちにもたらします。
「罪悪感と向き合う」言葉では言うのはシンプルですが実際に一人で行うには難易度が高いものです。特に慢性的に症状が出ている場合は罪悪感と向き合おうとしても「怖れ」が強く出てくるものです。そんな時はどうか誰かを頼って見てくださいね。
こんな時はどうしたらいい?など、ご質問がありましたら、ぜひ皆さんもこちらにご相談下さいね。
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