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【恋愛】「ちゃぶ台返し」してしまう女性の心理

私たちは好きな人には自分の一番格好いいとこや自身のある姿を見せたい、というのが基本的な心理ですが、時に、その逆(自分の嫌な部分)を出してしまうことがあります。なんでなんでしょうね…? 今回はそういった時の心の状態について解説したいと思います。 ついつい好きな人の前で怒ってしまう女性、素直になれない女性はぜひ、ご一読下さいね。

感情をぶつけたくなった時の対処法とよい関係を築く方法について
きこさん

元々話すのが得意でなく聞き手になることが多く、40年間ずっと、周りの人には、いつも穏やかとか癒し系だと言われてきました。実際には、自分の感情に気づくのが遅く、その場では何も感じず後で怒りがわいてくるため、相手に感情をぶつけることがあまりありません。

後からわいた怒りをわざわざぶつける相手は、夫しかいませんでした。 ところが最近、上司に対して、自分の怒りや不満をぶつけてしまいました。仕事において自分のことを正しく理解してほしい、自分の成長について真剣に考えてほしいという気持ちからです。上司はある程度受け止めてくれたように思うのですが、それ以来、上司に気持ちをぶつけたい衝動に駆られることが何度もあり、困っています。 考えた結果、私は、相手に対して好きな気持ちが大きいほど、感情をぶつけたくなるタイプのようです。好きな相手には自分をわかってほしくて感情的になるようです。

上司のことをとても尊敬している自覚はありましたが、それだけでなく、とても好きになっていることに気づきました。なので、上司に対して怒りや不満の感情が沸き起こる度に、「私って上司のことすごく好きなんだな」と自分に話しかけることで、なんとか気持ちを落ち着かせようとしています。 そもそも上司への怒りや不満が起きないようにする方法はないでしょうか?上司に対する甘えだと思うんです。上司は立場は上ですが同年代なので、サポートし合える関係を目指していて、今のような、怒りをぶつけて甘えてしまっている状況を変えたいと思っています。 アドバイス頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

引用:ココロノマルシェ


「好きな人に意地悪をしてしまう」
そう聞くと、男の子が好きな女の子についしてしまうイメージがありますが、これって男の子だけでしょうか?  女の子だって、大人だって、同じようなことをしているんですよね。

好きな人だから、わかってほしい(うんうん)
好きな人だからこそ、わかってくれないと、腹が立つ(確かに)
逆に言うと、腹が立つほど、好き(大切な人・大切なこと)
だから、嫌い嫌いも好きのうち、が成り立つわけですね

好きな人に「ムカつく―!」と怒ってしまうのは、潜在意識の中では「私はあなたのことが大好きなのに、あなたはどうして、私のことをわかってくれないのー!」って、怒っているわけですよね。「あなたなんて大嫌い!」と言うのは・・・そういうことですよね。

さらにもう少し潜在意識を探ってみると
大好き人に「好き」と言われることや、大好きな人と密着することが「怖い」という心理もかくれているんです。(え~???)

私たちは、本当に好きな人に「近づくこと」や「一緒になること」に「怖さ」を感じることがあるんです。

例えば
今どき推し活している人は多いですど、想像してみて下さい。めちゃくちゃ大好きなアーチストに、いざ握手してもらえる瞬間、いやいや、ファン・サービスでハグしてもらえる場面に遭遇したりなんかすると嬉しすぎて「キャー!!!」ってなっちゃいますよね。 もしもそんな瞬間がくると、はしゃぎまくって、近くの人をバンバンたたいたり、その憧れの人から、なぜか遠ざかろうとしたり、してしまうかもしれませんよね?

大好きな人にやっと会えた、憧れの人のハグしてもらえる、本当なら、その人が目に入った瞬間、順番なんて気にせず、一目散に近づいて拍手してもらおうとしたり、握った手はいつまでも離したくない、って気持ちになっても、不思議ではないですよね。 でも現実的には意外にも、その逆の行動をとってしまうこともよくあるんですよね。みなさん、これなんでかわかります?

前置きが長くなりましたが、今回の相談者のきこさんも、きっと似たような心理が働いていると思います。

例えば、
憧れの推し活の人と、上司や夫を一緒に考えるのは無理がある、と思われるかもしれませんが、上司や夫を「大切な人」「大事な人」として、置き換えてみると、どうでしょうか?

心理的な反応は似ております。

ちなみに
これは対象が大切な「人」でなくとも
将来を決めるとても大切な試験
これまで一生懸命練習してきたスポーツの試合
試練を乗り越えて一緒に慣れた方との結婚式
など、とても大切な「こと」と置き換えても同じです。

私たちは、本当に大切と思うこと(人)、大事なこと(人)を目の前にした時、
本当に欲しかったものが手に入りそうな時
とても怖くなり、逃げ出したくなります
ちゃぶ台返ししたくなる気持ちって、ありますよね?
うまくいっていたことを土壇場でひっくり返してしまう

なぜ? 失敗するのが怖い?

ではなく、このままうまくいってしまう、のが「怖い」のです。

「嫌われるのが怖い」ではなく、近づく(親密になる)のが怖いのです。

その怖さゆえに、その場から逃げたくなる(ちゃぶ台返ししたくなる)わけですね。

きこさんは
感情をぶつけてしまう、ことに悩んでおられるのですが、
なぜ、感情をぶつけてしまうことに悩むのか?

それは感情をぶつけて「相手に嫌われるから」というより

それはぶつける感情が「怒りや不満」だからではないでしょうか?

もっとわかりやすく言いますと、本当は怒りをぶつけたいのではなく、その下に隠れている「大好きー!」という感情をぶつけたいにもかかわらず、「怒りや不満」をぶつけてしまうことに悩んでいる、のではないでしょうか?

私たちは大人になり、経験を積むと子供のように「大好きー!」が素直に言えなくなってくるんですよね。

なぜ、なんでしょうね?

もしも
口にして、相手から拒まれたらどうしよう・・・
もしも
拒まれたら・・・

この怖れや不安が強いことが、理由の1つ
ではありますが、もっと本質的なところでは

もしも受け入れられたらどうしよう・・・(えっ?)
もしも受け入れられたらどうしよう・・・

こちら(受け入れられる)の方が実は怖いんです。
拒まれるより、受け入れられる方が、私たち、怖いんです。

そう自分の願いが叶うことって、怖いんです。

正確に言いますと、もしかするとこのまま願いが叶いそう、と、その瞬間が目の前にした時が、一番怖いんです。

そうして、ちゃぶ台返しをしたくなったり、悪い態度を取って、相手から遠ざかってもらうよう(嫌われるように)に仕掛けたり、そして、やらかし、こじらせ、、、めんどくさいことに・・・💦 

きこさんの場合
その上司の方との関係は既に手が届く距離感になっているのではないでしょうか? だからこそ、このままくっついてしまうと「まーずーいー!」と潜在意識では感じているみたいです。 これ以上近づいては歯止めがきかなくなる、と反応して、上司を遠ざけるために、そういう悪い態度を取ってしまっているのだと思います。 自分からは離れられない、離れたくないという気持ちもあいまって、悪い態度を取って、上司から離れていってもらうように、きこさんが仕向けているのではないでしょうか? (このあたりの心理は、きこさんも自覚があるようですね)

・・・

話は少しスキップしますが
きこさんが、上司との適切な関係を築きたいのであれば、夫の関係を見直すことです。 きこさんが上司との間で湧き出ている「怒りと好き」の感情は本来、夫との間で起こるものです。 夫からもらえないものを、上司からもらおうとされているわけです。(不倫や浮気が起こる一歩手前でよく起こっている心理状態です)

おそらく、夫の関係はあまりうまくいっていないのではないでしょうか? 夫の関係がうまくいっている場合、上司と間にこのようなお悩みは発生しません。

ご相談文に「上司は立場は上ですが同年代なので、サポートし合える関係を目指していて、今のような、怒りをぶつけて甘えてしまっている状況を変えたい」とありますが、これはそのまま「上司」を「夫」に置き換えて解釈することが出来ますよ。

  
ということで、今回は「ちゃぶ台返しをしたくなる心理」についてのお話でした。 きこさん、ご相談、ありがとうございました。 

怒りや不満であっても、感情をぶつけられる人がいるということは、その人はあなたにとっておそらく「大切な人・大事な人」だと思います。夫婦関係であれ、どんな人間関係であれ、ネガティブな感情のコミュニケーションを取れるようになることが成熟した大人の関係を築くためには必須となります。 これが出来ないと、出来るまで何度も同じことを繰り返すことになりますので気を付けて下さいね。 ネガティブな感情のコミュニケーションの仕方については・・・伊藤まで、ね!

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