何かに依存してしまう。お酒、ギャンブル、恋愛、SEX・・・人によってさまざま。 もともと「好き」が何かをきっかけにして、過度になっていくと「依存」から「依存症」すなわち日常生活に支障が出てくる症状がいろんな形で出てきます。 依存症が発症してしまうと、なかなか治していくのは簡単ではありません。 出来る限り早期に対処していきたいですね。
「自分の選択に自信がなく、占い依存性で」あちゃまるさん
もともと非科学的な事柄にわくわくする性分ではありましたが、離婚をきっかけに占いにハマってしまい、自分の人生の舵取りができなくなっています。
元夫とは、占い的に「その時期はあまり良くない」と言われていた時期に出会っており、そのせいで離婚した…とさえ思ってしまうのです。今度こそは失敗したくない!という思いから、「次の出会いはいつ、どんな人か?」「その人とならうまくいくか?」を何度も何度も占ってしまい、我に返るとバカバカしいのですが、不安が募る夜には大金をつぎ込んでしまいます。
私が決めた事は駄目になるという思い込みが、自分の選択に自信をなくさせ、占いに頼ってしまうのだと思います。
ひとりの占い師さんだけでなく、何人もの方に占ってもらい、同じ答えが集まれば一瞬だけ安心します。それでもすぐに不安になって、止められません。俗に言う、占いジプシーです。いいなぁと思う人がいても、「今は占いで言われた時期じゃない」とスルーしてしまう程傾倒してしまっています。
冷静な自分はこのままでは良くない!と思いつつ、今度こそ当たるかもしれないと課金してしまいます。こんな私に喝を入れて欲しいです!
引用:ココロノマルシェ
依存心が深まるには理由がある
占いにハマる人の特徴はやはり依存心が強い、ということが言えると思います。
自分に自信が持てず、自分の判断は信じられない、と思い込んでいることが大きいでしょう。
自分の判断が信じられない、という方のほぼすべての人に「信じられなくなった理由」があるはずです。
何か大きな失敗をして、傷ついてしまった経験や誰かに多大な迷惑をかけてしまった、というような経験からの深い思い(罪意識や批判される怖れ)が根っこにあります。
ご相談者のあちゃまるさんも「離婚をきっかけに」とありますね。
そして、依存するメリットがいろいろあります。
・自分で決めないで済むので、楽
・結果に対して責任を取らなくていい
・努力や嫌なことをしなくていい
などなどいくらでもありますね
デメリットとしては
・自分で決めない、ので自分に主導権がない
・やりがいや達成感、充実感が得られない
・成長しない
などなど、こちらもいくつもありますね
結果が良くても、自分の力ではない、ので、喜びも半減
結果が良いと、より依存度が高まる一方で、自力がいつまでも付かない
結果が悪いと他人のせいに出来てしまうので、
責任感が持てず、他者からもそういう姿勢は評価されない
おそらくあちゃまるさんは、こういったことを自覚されていて、「これは良くない」と思ってのご相談だと思います。
依存するのは良くないことなの?
占い自体に頼るのは、わからなくもないし、悪いことでもないですよね。伊藤も占いは好きですし、きっと読者の方もよく見たり、実際に占いに行かれる方も少ないと思います。
占いとは古今東西で歴史があり、政治家や著名人、有名人はよくお抱えの占い師がいたりしますからね。一人で抱えられる不安やプレッシャーにも個々に限界があるでしょうから、それを占いによって軽減できるのであれば、決して悪いものではないでしょう。
ただ、問題なのは「度」を過ぎた時です。
あちゃまるさんの「大金を投じている」ところはちょっと気になりますね。
占いが本来の目的(不安を軽減する)とは離れて、心の支えや本来必要とする何かの代替えに利用しているみたいです。
あちゃまるさんの場合は、
夫の代わりに私を支えてくれる存在として、私の中の夫ポジションに「占い」を入れているようです。
よく男性ではお酒やギャンブル依存、女性では恋愛やセックス依存という方もいらっしゃいますが、あらゆる依存症に共通しているのは孤独感からくる寂しさや不安、強い責任感からくるプレッシャーなど、一人では抱えきれないものを一人で抱えようとしたときに、何かに依存してしまう、という点です。
ここで誤解しないで欲しいことは「依存心」そのものも、依存すること自体も、決して悪いものではない、ということです。
ただ、過度になり、行き過ぎたり、依存先が不適切な場合には、実生活の中で悪い影響がでてくるので注意して欲しい、ということです。
依存する原因に改善のヒントあり?!
依存心が過度になっているときはその原因となるところに改善のヒントがあります。
あちゃまるさんの場合は「離婚」がきっかけ、とはっきりしています。 だとしたら、早く新しいパートナーを作られるといいと思います。
結婚はまだ、もう、ちょっと...でしたら、結婚せずとも、お付き合いするだけでもいいでしょうし「男はもう結構です!」ということであれば、女性を・・・いや違うか? まぁ仕事に入れこむのも、ペットを飼うのも、趣味に打ち込むでもOKです! 
要は私の中にある「夫のポジション」に占い以外の何かを入れると良いんです。
夫に求めていたものや夫から得られていたものを(夫以外から)得られれば良いのです。
夫から、優しさや温もりを得ていたら、他の誰かから優しさや温もりを...
夫から、お金や安定感を得られていたら、私が自立し稼いでも良し、誰かからお金や安定感を...
あちゃまるさんはもともと非科学的なことが好き、というのもあるので、自分が占い師になる、なんて発想も良いんじゃないでしょうか? それだけ大金をつぎ込んできた方なので、いろんな占いの知識は、かなりお持ちでしょうし、占いを受ける方のお気持ちを十分すぎるほど理解できるでしょうから、きっと向いていると思いますよ。もともと好きが依存先になるわけですからそれを違う形(占う側)になることで、自分の気持ちを満たすことも出来るんですよ(いやホントに!)
依存症から抜けるには?
依存症から抜けるには、依存しているものが私の中のどんな場所を埋めてくれているのか?を知り、その場所を他の何か、他の適正なもので埋めることが出来れば、改善されてきます。
どんな場所か、何で埋めると良いか、これまた一人で考えてもわからなければ、周りの人やカウンセラーなど、誰かに相談してみてくださいね。依存症は一人で解決するのは困難です。必ず協力者が必要です。
ただ、相談者のあちゃまるさんは占い師だけには相談しないでくださいね。
*依存症の方に、その依存物を与えるのはタブーです。
よくアルコール依存症の方が禁酒をしていて、苦しんでいる姿を見て、見ている人がいたたまれなくなって「ちょっとだけね」と言ってアルコールをあげてしまう、なんてことがあるようですが、それはその人の禁酒の努力を無駄にしてしまう可能性もあるので、そこは見守っている方もこらえてくださいね。
あちゃまるさんは既に自覚があり、さらには「喝」を入れて欲しい、というご希望ですからご希望に応えたいと思います。
占ってもらうことは良いでしょう。ただ大金を出してしまいそうになった時は以下のセリフを唱えて下さい。出来れば、暗記して、いつでも呪文のように口ずさむことが出来るように、しばらくの間は歯磨き中、通勤中、入浴中・・・毎日どこかで決めた時に3回唱えるようにしてくださいね。 声にした方が効果はありますよ~(もしも、効果がなければさらに強力な技をお授けします!)が、きっとこれで「喝!」となるでしょう。
私は悪くない
私は一人ではない
だから、
私の人生はこれから先も幸せな道が続きます
好きな人に近づくことも
好きなことをすることも
「自信」は必要ありません
私はどんな人生を送るのか
私自身が決めます
私の人生は
私にしか、決めることができないのだから
私は私の人生を選択できることに
幸せを感じます
今回の回答は以上です。
依存心強めだな~と自覚のある方は、ぜひやってみてくださいね!
あちゃまるさん、ご相談ありがとうございました。

依存症が発症してしまうと、なかなか治していくのは簡単ではありません。 出来る限り早期に対処していきたいですね。 伊藤は予防カウンセリングをおススメしています。 健康診断を定期的に行なうと同じようにメンタルも何か不調や違和感を感じれば、早めに相談したり、何もなくても定期的に客観的な誰かに日常のお話を聴いてもらうことがメンタルの安定にはとても有効です。 いったん問題は発生してしまうと「これをすれば即解決!」と言える心理療法などありませんから、普段から自分の気持ちや感情(メンタル)は身体と同様にケアをしておきたいですね。

  
  
  
  
      
      
      
      
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