人の成長プロセスをざっくりと言うと幼少期から青年期までの依存時代(一人では生きていけない)、青年期から成人期の自立時代(なんでも一人で出来るようになる)そして、私と誰か(多数)で一緒に何かに取り組む相互依存の時代を迎えるようになります。

「子供時代にうまく甘えられなかった私が、大人になってから子供のように両親や彼や友達に甘えたあとは、何をすれば良いでしょうか。」 aさん
子供時代にうまく甘えられなかった私が、大人になってから子供のように両親や彼や友達に甘えたあとは、何をすれば良いでしょうか。
親、彼、友達孝行、でしょうか?
根本先生のブログで彼を親役にしたときは、与える側に移行しましょうとありました。
「ありがとう」「嬉しい」「幸せ」と言葉ではよく伝えるように心がけてはいるのですが、相手が何をしたら嬉しいのかと考えるとよくわからなくなってしまいます。
あと少し「考える」ということに抵抗が生まれます。
なんとなく、がんばりたくないなあと思ってしまいます。子供のように甘えさせてもらった分、依存のようになっている気がして、自立するときなのかなとも感じています。
私は言葉で愛情表現するタイプ、彼は行動で愛情表現するタイプで、彼の行動を見て愛情を感じて感謝を伝えていたのですが、最近彼に「行動で愛情表現をもっとして」みたいなことを言われたので、どんな行動をしたら伝わるの?と聞いたら「んー、、家事とか!」と言われ、私は彼が「家事ができる俺すごいだろ~、仕方ないなあ~」みたいな得意げな感じだと思っていたので甘えていたのですが、まあ確かに最近甘えすぎていたのかもなあという気持ちになったことが何をすれば良いのかなあと思ったきっかけです。
私の人生をもっとよりよくしていくためには、私は何を意識して過ごしていけばよいでしょうか。
引用:ココロノマルシェ
甘えたいという気持ちを無視、し続けると強制終了させられる
我々は子供時代に何かの理由であまり甘えられなかった人ほど、大人になってから「甘えたい」という隠れた依存心が強く出てくることがあります。でももう大人になっていますので、現実には子供のように甘える、なんてことは出来ず、ひたすら甘えたいという気持ちを亡き者にしようとして、頑張りますよね。ただただひたすらに頑張ってしまう、そんな方も少なくはないと思います。
そうして育った自立心が強い人ほど、人に頼れずに限界が来て体調を崩したり、トラブルに直面したりすることもあります。会社内では大きな失敗をしてしまい出世コースから外れたり、急に会社がなくなってしまったり、事故や事件に巻き込まれたり、身体は思いもしない大病になってしまったり… そうすると、強制的に誰かを「頼る」誰かに「甘える」という状況に陥るのです。内的に「甘えたい」という依存的な感情が強がっているにも関わらず、それに気づかず、または気づいたとしても自分にそれを許さないでいるとこうした強制終了的な事態に陥ることがあります。
30代半ばから訪れる限界のサイン
特に強制終了の時期を迎える時期は30代半ばくらいです。「一人で頑張る」やり方に限界を感じるころです。それまで順調にキャリアや生活を積み上げてきた人でも、「あれ、なんかうまくいかない」「今まではこのやり方でうまくいっていたのに」と、頑張っても、頑張っても成果が出ない、ということを認識し出す時期です。
そこから、発想の転換や自己概念の切り替えが必要になってきます。これまでの一人で頑張るやり方ではなく「誰かと一緒にやる」「誰かに頼るながら」「誰かに甘えたり」・・・「共にする」といった新しいスタイルをモデルチェンジが求められるようになります。
aさんの中の怖れ
aさんの場合、子供の頃に甘えられなかったけれど、大人になってから両親や彼、友達に甘えられるようになったわけですね。上手に出来たみたいで、それは良かったですね。そして今は「甘えた後はどうすればいいんでしょう?」と感じておられるんですね。 彼に対して「ちょっと依存しすぎたかも…」と気にしていたら、彼から「もっと行動で愛情表現して」と言われた。そこで「じゃあ何をすれば?」と聞いたら「家事してほしい」と返ってきたわけですね。aさんは家事が苦手で彼が得意みたいですが、それでaさんは彼に家事を任せていたけど、ちょっと甘えすぎたかな、と感じておられるんですね。
aさんのこの気持ちに注目です
・相手が何をしたら嬉しいのかと考えるとよくわからなくなる
・「考える」ということに抵抗が生まれる
・がんばりたくないなあと思ってしまう
aさんはおそらく、彼は私に良くしてくれている、私も彼に何かしてあげたい、と思っておられるのようですが、彼に何して欲しいか聞いたら「行動で愛情表現して、家事をして」とaさんからは意外と思える彼からの答えを聞いて、少し憶されたのではないでしょうか?
彼は私のことを受け入れてくれたけど、私は彼のすべてを受け入れることができるだろうか? 私が彼に甘えて、彼が私のことを受け入れてくれたように、私は彼のことを受け入れてあげることが出来るだろうか…
aさんにこういうお気持ちがあるとすると
相手の嬉しいことが知りたくても(知っても応えられないかもしれないので)知りたくない それを考えることに抵抗が出てくる(のは知りたくないから) 頑張ったとしても(応えられる自信がないので)頑張ることに後ろ向きになってしまう こういう考えると、aさんのお気持ちも整理されるのではないでしょうか?
大事なことは「相互依存」の関係
aさんにここから意識してほしいのは「相互依存」という関係です。
相互依存の関係とはお互いが支え合う関係のことです。お互いに得意なことは自分がやるけど、苦手なことは相手に任せる。相手が疲れたら私がやるし、私が疲れたら相手にやってもらう。「お互い様」や「にこいち(ふたりでひとり)」のようなイメージです。そしてそれはお互いの感情もシェアしあう、ということです。
お互いの中にあるポジティブ感情もネガティブな感情も、互いにシェアし、私の喜びはあなたの喜びであって、あなたの悲しみや問題は、私の悲しみであり、私の問題である、と認識し、嬉しさも喜びも、痛みも悲しみも、自分のこととして分かち合う関係性です。
依存と自立の関係性は固定されたものではなく、項目によって、場面によって、時期によってスイッチしていくものです。
相互依存の関係では、二人で喜びも悲しみも分かち合い、その中で「甘えること」と「支えること」を自然に行き来することが出来る状態です。その関係性を長く心地よく続ける秘訣です。
aさんは「もっと人生をよくしたい」と思えているんでよね。とても素晴らしいことだと思います。すでにお二人の関係性はうまくいっている証拠ですね。それをもっと良くしていきたいと願っておられるわけですね。ほんとに素晴らしいと思います。
aさんにこれからは意識してもらいたいのは「相互依存」の世界です。
そんなaさんにやって欲しいことは「アファメーション」です。
私は
「彼のことが好きです」
「彼のすべてを受け入れてます」
「彼のすべてを愛します」
「彼の喜びは私の喜び」
「彼の痛みは私の痛み」
現実はともかく、この言葉を、歯磨きの時、トイレの時、通勤の時、お風呂の時、寝る時・・・口に出してつぶやくか、心の中で唱えてください。
(感情はこもっていなくて大丈夫ですからね)
これを唱えている間にaさんの怖れは薄れていきます。
怖れが薄れ、彼ともっと、より深く繋がることへの準備が整ってきます。
楽しみですね。
aさんが今よりも、もっと豊かなパートナーシップになっていくことを応援しております。
今回の回答は以上なります。

「彼の問題は彼のもの、私の問題は私のもの」と切り分けるのではなく、良いことも悪いことも、なんでも「二人のこと」として捉え向き合っていける関係性が持てると、私たちの中に安定とゆとりが生まれ、人生がより豊かに感じられるようになるんですね。相互依存の関係は「パートナーシップ」だけに限りません。誰とでもOKです。 人生をもっとよりよくしていきたい、そう願っている人には、他者との関係性をより深いものにしていくことを意識されると良いと思います。人との繋がりは、地位や名誉やお金よりも、何より、充実感や幸福感、豊かさを感じられるものですよ。
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